不登校者・ひきこもり者が必ずしも直線的に直るわけではない

友人関係のトラブルをきっかけに中学時代から不登校ひきこもりぎみであった高校生のC子さんの場合、何とか高校に進学し、しばらく登校したものの、その後再び不登校となりました。

知人の紹介で高校生を対象とした教育支援センター(適応指導教室)に通うようになりました。

受容的な雰囲気の中で、彼女は徐々に明るさを取り戻していくきました。

閉じこもりがちであった生活から、自由に外出しショッピングを楽しむようにもなっていったのです。

学習意欲も生まれ、学力の低下を補うために塾に通うようにもなりました。しかし通室して半年ほど経つ頃から、徐々に生活に変化があらわれてきました。塾は休みがちとなる一方で、夜遊びや無断外泊や喫煙などのいわゆる逸脱行動が目立つようになり、また恋愛をめぐる友人とのトラブルをきっかけに、リストカットを繰り返すようにもなりました。

不登校・非行・ひきこもりの原因!

C子さんの逸脱的・精神病理的な言動も、ある意味で成長のための通過儀礼とみなせる面もあり、すべてを否定的にとらえるべきではないかもしれないです。

しかし同時に、自己愛が高まる中で不登校者・ひきこもり者が必ずしも建設的・発展的な方向へと直線的に進んでいくわけではないことも、これらの事例から学ぶことができます。

遂行は必ずしも前進に結びつくとは限らず、遂に退行や攻撃に向かってしまう場合もあるのです。

自己愛の高まりとは心的なエネルギーの高まりであり、そのエネルギーがどのような水路に導かれていくかは定かではないのです。

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もともと自己対象的な関わりを重視する「存在一自己愛」的な居場所づくりは、不登校者・ひきこもり者を幼児的な方向へと回帰させる傾向が強いとも言えます。

いわゆる「退行促進的な場」となりやすく、遂行の失敗や挫折によって、エネルギーはより退行的もしくは攻撃的な水路へと導かれやすいのです。

Published in: 充実生活のための知恵袋

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